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Manzanilla

図書館戦争への愛と妄想が暴走した二次創作ブログ ネタバレ有りにつき要注意!

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【騎士道で行こう!】17 ~図書戦パラレル~

お待たせしました。続きです。


これを書く上で実は悩んだのが年齢設定。
一応、みんな原作よりは少し年下設定です。

原作どおりの年齢設定だと世界観に合わなくなっちゃうんだよなあ。

イク&テヅカ 20歳
コマキ&ドージョー 25歳

といったところでしょうか?

そうするとイクとドージョーが出会ったのは
イク15歳
ドージョー20歳くらい?
あら?どことなく犯罪な香りが(笑)

※このSSは異世界パラレルです。
 原作と違うのは許せない!という方は回れ右でオネガイします。


それでもOKという方は追記からどうぞ!



新たな任務が与えられたことで、王都への移動は取りやめとなり作戦決行までこの地でシンドー班との合同訓練を行うこととなった。

それに伴い、イクの訓練内容も変わった。
乗馬や体力づくりのための訓練が減り、その分を剣を用いない体術の訓練に当てられる。

最初の訓練でいつもの様に蹴りを繰り出したイクに対して、ドージョーは容赦のない拳骨を落とした。
「アホか貴様!本番でそれができるか良く考えろ!」

イクの役目は令嬢の変わりに囮になることである。
当然、格好もそれにあったものにしないといけないわけで。

「あー、無理です」
ドレスの重くて嵩張る裾を捌く姿を想像して、イクはガックリとうなだれた。

「今回、お前が得意とする打撃系の速攻は使えん」
「じゃあ、どうするんですか?」
「相手の力を上手く利用して倒す方法がある。これならば腕力の差も問題にはならん」

試しに殴りかかってみろと言われ、イクは言われるままにドージョーに拳を突き出した。
ドージョーはその腕を掴んで軽くひねる。
それだけでイクの体は魔法の様に地面に転がった。

唖然として見上げるイクをドージョーは片腕で軽々と引き起す。

「どうだ、やってみるか?」
「ハイ!お願いします!」

イクは自分より少し低い位置にあるドージョーの目をしっかりと見つめながら答えた。

「よし。ただし、これはせいぜい護身術程度だと思っておけ!当日の実戦は俺たちに任せてお前は無理をするな!いいな?これは命令だ」

ドージョーは厳しい顔で念を押すように付け加える。

「了解!」

手本の様な敬礼を見せるイクの姿に、ドージョーは思わず噴出した。

「お前、当日間違っても敬礼なんてするなよ?」
「な!わ、わかってますよ!!」
慌てたように噛みつくイクの頭の上で、ドージョーの手がポンポンと跳ねた。



とはいえ、この作戦にはイクにとっての最大の問題が残されていた。
体を動かしている分には考える余裕などないが、それ以外の時にはどうしても頭をよぎる。

「うーーーーー」
パンをかじりながらうなり声を上げるイクに、ドージョーは呆れたような溜息をついた。

「いい加減にしろ」
「ドレス着ないとだめですかー?せめて、もう少し軽い感じの旅装とかは」
「長期の旅ならともかく、王都まで馬車でたった半日の距離だぞ?良家の令嬢が旅装姿ってのはありえんだろうが。大体、ドレスの類なら着慣れているだろう?」
「そりゃあ、母に言われて仕方なく着てましたけど、苦手っていうか嫌いなんです。動きにくいし......全然似合わないし。あたし、生まれてくる性を間違っちゃったんですよ」
そう小さく微笑むイクに賛同するように頷くのはテヅカだけだ。
コマキとドージョーは微妙な表情を浮かべて顔を見合わせた。

たかがドレスを着ると言うだけで、何故ここまで落ち込む必要があるというのか?その理由がまったく分らない。

「そんなこともないと思うよ。カサハラさん細いし、あれだけ訓練した割には余り日焼けもしていないし。意外と大化けしそうな感じがするけどなあ」

コマキが優しく声をかけたが、イクの気分は更に落ち込んだ。

「誰かに...言われたことがあるのか?」
ドージョーが眉間に皺を寄せながら、そっと尋ねる。

イクは小さくコクンと頷くと、慌てて誤魔化すような笑みを浮かべた。
「だ、だって。仕方ないですよ!あたし、でかいし、女らしくないし」
その姿にドージョーはテーブルの下でぐっと拳を握り締めた。


イクだって最初から女の子らしい格好が嫌いだったわけではない。
可愛い小物類は大好きだし、綺麗なドレスだって本当に着たくないわけではない。
『似合わないから』
ただ一言のその言葉が、イクをそれらから遠ざけていた。

それは、熊と遭遇した例の事件からしばらくしてのことだった。
邸で行われた夜会にイクは初めて出ることを許された。
まだ早すぎると当初は反対していた母親だが、ドレス選びや当日の作法についてなど互いに話す機会も自然と増え、少しギクシャクしつつあった母娘関係も改善に向かうと思われていた。

だが当日。鏡に映った自分の姿にイクは違和感を覚えた。

何、これ。
こんなの、あたしじゃない。

それは初めて踏み入れる大人の世界への不安と緊張からというのもあっただろう。
他人から見ればおかしい所など一つも見当たらない。
事実、着付けを手伝った侍女達も口々にイクの姿を褒めたたえた。

だが、当のイク本人は自分の姿への不安を消すことがないままに、一番上の兄のエスコートで大広間へと向かった。
すれ違う客たちの視線が自分に突き刺さるように感じて思わず顔を伏せる。

クスクス
いくら家柄が良くても、あれではダンスに誘う殿方もいらっしゃいませんわね。可哀想に
さすがに自分より背の高い女性なんて...ねえ。隣に立つ方を惨めな気分にさせてしまいますもの
それに、見て。あのドレス!

クスクスクスクス

そんな声を拾ったのはそんな時だった。
そっと視線をそちらに動かせば、扇子で口元を隠しながらこちらを伺う煌びやかな衣装を身にまとった貴婦人達が目に入る。

今から思えばそれは若い女性に対する単なる牽制であっただろう。
だが、それに毅然と太刀打ちできるほどイクは大人ではなかったし、何よりも純粋すぎた。
言葉の刃は只でさえ緊張に震えていた少女の心を易々と切り裂いた。

腕を掴む手に思わず力が入り、兄が怪訝そうにイクを伺った。

「どうかしたか?」
「なんでもない。あたし、やっぱり部屋に戻る」
「お、おい!イク?」
「ごめん。なんか緊張しすぎてお腹痛くなってきちゃった。部屋に戻って休むね」
「待て!親父はお前に...!」
「ごめん。父様に代わりに謝っておいてくれない?」

そう告げると、兄の止めるのも聞かずにイクは身を翻した。
そのまま部屋に戻り、驚く侍女に「具合が悪いから休む」と宣言して着替え、そのままベッドに突っ伏すと声も出さずに枕に顔を埋めた。

なんでこんなに大きくなっちゃったんだろう?
もっと、小さくて可愛かったら...そうしたら、あの人にも...

一瞬頭に浮かびかけた影は、形を結ぶ前に霞のように消えた。
イクの意識はそのまま暗闇に沈んでいった。

その後も、何度か夜会や昼食会への招待はあったが、イクは色々な理由をつけては断り続けた。
母に言われて仕方なく出席したものもあったが、イクは顔を出すだけで早々に引き上げる。
そんな娘の姿に、母は憤りを感じずにはいられなかった。
再び母娘関係には少しづつ溝が生まれていった。


嫌な思い出に沈んでいたイクの背中にドンッと衝撃が走った。
「なんだ!嬢ちゃんはそーんなことで悩んでるのか!」
痛む背中をさすりながら振り向けば、シンドーがニヤニヤと笑っている。

「そんなことって!この作戦ってあたしの見た目で騙せないと駄目じゃないですか!」
「安心しろ。飛びっきりの助っ人を用意してあるからな。バッチリ化けさせてやるぞ」

『飛びっきりの助っ人』という言葉に、ドージョーの顔が思い切り強張った。


to be continued

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えーと、体術は合気道のイメージです。
友人が高校の時にやってましたねー。女の子の袴姿は格好いいよね!
で、また『防御だけ』ってのがなんかいいんですよね。

ドレスで足技はまず無理です。
つっても、私も結婚式で着ただけだけどさ。
裾...重いし軽く持ち上げないと踏むし!
歩くときは『殿中でござる』的な歩き方(軽く蹴り上げるようにして歩く)をしないとだしね。
昔だと、コルセットでギリギリと胴をしめつけたんだよなあ。
お嬢様は大変だ。

夜会...はじめて貴族的な言葉が出てきました。
開始早々に帰っちゃってますが。
思春期の女の子は色々傷つきやすいんだよ!ってことで。

助っ人...、まあ、正体は想像つくと思いますがw
お楽しみに!

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黒猫又かつえ

Author:黒猫又かつえ
『図書館戦争』シリーズへの萌えと妄想が暴走した挙句、二次創作に手を出し、とうとうブログまで開設
家族にはナイショの隠れオタク主婦

サイト名はスペイン語で「カミツレ」のこと

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リンクフリーです。貼るも剥がすもあなた次第ですが、連絡いただけると小躍りしますw

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