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Manzanilla

図書館戦争への愛と妄想が暴走した二次創作ブログ ネタバレ有りにつき要注意!

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【騎士道で行こう!】12 ~図書戦パラレル~

おまたせしました!

この部分は結構前には書きあがってきたんですが、どうしてもエピソードを追加したくて加筆してるうちに大夫時間が過ぎてしまいました。

遅くなって申し訳ありません。
しかも、時間軸があまり動きません(爆)

一体、何話になるのか自分でも想像が付きません(こら!)

過去最長になるのは間違いないとは思います(爆)
気長にお付き合いくださいませ。

それでは何時もの注意事項を。

※このSSは異世界パラレルです。
 原作と違うのは許せない!という方は回れ右でオネガイします。

では追記からどうぞ


「あーあー、始まったな」
聞こえた怒声にコマキは小屋のほうを振り返った。

「まあ、当然ですね」
テヅカの返答は相変わらず素っ気無い。

「そう?」
「女の癖に熊に一人で、それも素手で立ち向かおうとか無謀にも程があります。ありえませんね」

テヅカは納屋を入って直ぐの壁にあるランプに火を点した。

「そうかな?でも馬が無事だったのは彼女が熊の気をひいてくれたお陰だよ」

テヅカは心底うんざりしたという表情をコマキに向けた
「コマキ副班長は何でそんなにあれの肩を持つんですか?」

「俺は最初から期待なんてしてなかったからね。世間知らずでお転婆なお嬢様が騎士団でやって行ける訳がないってさ。でも実際に会ってみたら体力も根性もあるし、なにより昔のドージョーと被るんだよね。負けず嫌いで無謀なところとかさ」

その言葉にテヅカの顔が微妙に歪む。
テヅカがドージョーに対して持つイメージといえば真面目で沈着冷静と言った物で、間違っても「無謀」と評されるようなものではない。

「ドージョーが第一騎士団クビになって、うちに配属になったって話。聞いたことない?」
「まあ、噂だけですが。真面目な性格が災いして上官ともめたとか...」
「そ、そうかっ...そういうふうに伝わっているんだっ!...ま、まあ、そのうちわかるよ」
訳がわからずに首をかしげるテヅカの背をバシっと叩くと、コマキは荷車を引き出す作業に戻った。


「熊を発見したのなら何故俺たちを呼ばない!!一声かければ済む話だろうが!!」
「手負いの熊相手に素手で何とかしようとか、その思考が女として、いや人間としてありえんわ!!」
「大体、仮にも騎士見習いなら何で剣を置いてくる!何時いかなる危機にも対処できるように、常に剣を傍に置くのは基本中の基本だぞ!!」

などなど、ドージョーの説教は一時間ほど続いた。

最後のほうには
「だが、おかげで馬が助かった。その点については良くやった」
と褒め言葉も混じっていたような気もするが、その前の剣幕が激しすぎてとても喜べない。

ようやく説教の嵐から解放され、よろよろと部屋へと戻ろうとしたところで
「カサハラ」
と、ドージョーに声をかけられた。

「何ですか?まだ言い足りないことでも?」
不機嫌に返した言葉にドージョーの眉間の皺が一瞬深くなる。
また、怒られる? と一瞬身構えたが、返って来たのは違う言葉だった。

「説教ならあれで終わりだから安心しろ。着いた時に説明しようと思っていたんだが...ここは、うちの団専用の訓練所の一つでな。明日から一週間ここで基礎訓練を行う。指導教官は俺とコマキだ。その後、王都近くの訓練所に移って他の団員との合同訓練に入る。その後の処遇については、訓練の結果を踏まえた上で団長が決定する。以上が今後の予定だ。いいな」

ドージョーの言葉にイクは真剣な顔で頷いた。

「わかったならさっさと寝ろ!夜明けと同時に訓練に入る」
「はい!よろしくお願いします!!」
イクの背筋が自然と伸びる。


兄のように強くなりたいと、小さな頃から思っていた。
それが『騎士になりたい』という具体的な形を持ったのは数年前の事件からである。

そういえば、あの日も熊から助けてもらったんだっけ。
イクの脳内に数年前の景色がよみがえる。

その日、イクは領地の顔見知りの子供達を連れて、森へベリー摘みに行っていた。
籠一杯にベリーを摘み、草花で冠を作ったり落ち葉でお面を作ったりして遊んでいるうちに、一番年少の子の姿が見えないことに気付いた。
子供達全員で手分けをして探したが姿が見えず、このまま捜索範囲を広げても逆に迷子を増やすだけだと思って森に一番詳しく一番年長の子を残し、他の子供達には大人を呼んでくるように頼んで帰らせた。

残った子と二人で探し続けて暫く過ぎた頃だった。
「うわあ!!」
という悲鳴が森に響き渡った。

慌ててイクが駆けつけると、木々の向こうに大きな熊の姿が目に入った。
まさか!と思い視線を走らせると、怯える二人の子供達が目に入る。
どうやら迷子を見つけたところで熊と遭遇してしまったらしい。

熊は子供達の悲鳴に刺激されて興奮している。
何とかしないと!!
イクは咄嗟に近くに落ちていた木の棒を掴むと、熊に向かって投げつけた。
熊の注意がこちらに向く。

「今のうちに逃げて!!」
イクは熊から目線を離さずに子供達によびかけた。

「イク姉ちゃんは!?」
「大丈夫だから!早く!!」

目の端で小さい子を抱えるように走り出す姿を確認して、イクは小さく息を吐いた。
が、イクにとっての状況が良くなったわけではない。

イクの行動にさらに興奮した熊は唸り声をあげながらジリジリと迫ってくる。
イクは熊をこれ以上刺激しないように、ゆっくりと姿勢を低くしながら後ずさりした。
こちらに危害を与える意志がないことが分かれば諦めて立ち去ってくれる。
そう教えてくれたのは父だが、先に棒を投げつけて興奮させてしまった状態でそれが何処まで通用するか。
冷たい汗が流れるのを感じながら後ろに一歩下がった瞬間だった。
木の根に足を取られ体がぐらりと後ろに倒れる。

しまった!と顔をあげれば、熊が一気に距離を詰めるのが目に入る。
立ち上がり前足を振り上げるその姿に、イクが覚悟を決めた瞬間だった。

ドン!と何かがぶつかったかと思うと、イクの体が横倒しにされた。
次の瞬間、先ほどまでイクのいた場所に鋭い熊の爪が振り下ろされる。
その腕を掻い潜るようにして、イクの傍から飛び出した影が熊に向かって拳を突き出した。
拳は鼻先を正確に捉え、熊は苦しげな声をあげると、そのまま戦意を失ったように森へと去っていった。

熊を追い払ったその影は、ふうと息を吐くとイクの前に屈み込む。
「大丈夫か?」
という声にイクは俯いたまま頷いた。
突然の事態にビックリして声が出ない。

「そうか。偉かったな。子供達が無事で済んだのはお前のお陰だ」
優しい声と一緒に、手がポンとイクの頭で跳ねた。

そっと顔を上げたイクの目の前にまず飛び込んできたのは、赤い染みのできた腕...

「怪我してるじゃないですか!?」
「かすり傷だ。大したことはない」

イクは必死に服をあさってハンカチと消毒用の薬草を取り出すと、傷口に薬草を貼り付け手早くハンカチを巻きつける。

「汚れるぞ?」
「いいんです。母に押し付けられたもので全然気に入ってないものですから。返す必要もないです」

最後にぎゅっと縛ったところで、急にイクの涙腺が決壊した。
そこから先はあまり覚えていないが、泣きながらずっと「ありがとう」と「ごめんなさい」を繰り返していたような気がする。その間ずっと優しい手が頭を撫でてくれていたことだけははっきりと思い出せるが。

そうしているうちに子供達の呼んだ大人達に引き渡され、男性とは森で別れた。
邸で母の説教を受けた後で、名前を聞いていないどころかまともに顔すら見ていないことに気が付いた。
服装から騎士団の者だとは思うのだが。
当時は国境に不穏な動きもなく、国境警備以外に王都から騎士団が派遣されたという報告はない。
ただ単に休暇中に通りがかっただけかもしれないし、何らかの使命を帯びての単独行動なのかもしれない。
結局、イクが恩人の正体にたどり着くことは出来なかった。

だがその事件以来、イクの心に『騎士になりたい』という強い思いが生まれた。

「普通、そこは『私の愛しの王子様♪』とかって方向にいくもんなんだが、そこで『あの人みたいな騎士になりたい』とか言っちゃうところが女としてどうかとというか、イクらしいというか」

兄達には酷く呆れられたが、それ以来剣術や馬術を教えてくれるようになったあたり、妹には甘い。

母の猛反対や領主の娘としての世間体などが邪魔をして、殆ど諦めかけていたその夢がなりゆきという形ではあるがこうして目の前にある。

イクは真っ直ぐにドージョーを見返した。
ドージョーは黙ってイクの頭をポンポンと軽く叩くと、そのまま外の見回りへと消えていった。
その手の感触に一瞬何かを思い出しそうになったが直ぐに消えた。

イクは気合を入れるように両手でパチンと顔を叩いた。
「あの人みたいな騎士になるまで、絶対に負けないんだから!!」
ぎゅっと拳を握ると空を見上げる。
夜空には満点の星空が綺麗に瞬いていた。

to be continued

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追加部分=イクの過去話です。
ここに入れないで何処に入れるのよ!!!って感じだったので、急遽ぶち込みました。

過去も熊ww しかも素手(笑)
とっさで剣を抜くのを忘れて素手で対処したというオチまで考えていましたw

当然、後でコマキに知られて後々までからかわれます。
イクが熊殺し継承しちゃったので、コマキのツボ刺激しまくりでしょうw

さて続きはいつUPできるやら...(爆)
騎士の基礎訓練ってどんなのなんだろう?? って悩んだら止まらなくなってしまった(アホウ)
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黒猫又かつえ

Author:黒猫又かつえ
『図書館戦争』シリーズへの萌えと妄想が暴走した挙句、二次創作に手を出し、とうとうブログまで開設
家族にはナイショの隠れオタク主婦

サイト名はスペイン語で「カミツレ」のこと

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リンクフリーです。貼るも剥がすもあなた次第ですが、連絡いただけると小躍りしますw

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