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Manzanilla

図書館戦争への愛と妄想が暴走した二次創作ブログ ネタバレ有りにつき要注意!

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【騎士道で行こう!】9 ~図書戦パラレル~

更新速度が遅くてすみません。

堂上班残る一名、ようやく登場です。

最初はやっぱりこうでないよねw

※このSSは異世界パラレルです。
 原作と違うのは許せない!という方は回れ右でオネガイします。


それでは追記からどうぞ!

※番号つけ間違えてました(爆) 9話目だよーー!
 訂正しました。 すみません。

「テヅカがもどってきたら出発する。街道を行って誰かに見られては面倒だから王都までは山越えだ」
ドージョーの言葉にイクは真剣な顔で頷いた。

テヅカと言うのが先ほどコマキの言っていた新人だろう。

社交界に殆ど顔を出さないために貴族の間でイクの顔を知るものは少ないが、領地の民は小さな頃から兄に混じって野山を駆け回るイクの姿を覚えているものも多い。
リョーカの手の者が何処に潜んでいるかも分らない状況では、下手に人に見られるわけにはいかない。

イクは少し考えてから、思い切ったように顔を上げた。

「鋏かナイフを貸していただけませんか?」
その言葉にコマキがすっと横からナイフが手渡した。

イクは地面に先ほどまで着ていたシャツを広げると、その上でおもむろに長い髪をばっさりと切り落とした。

「お、おい!」

ドージョーが慌てたように声を上げる。

「髪切ったら印象変わるかなと思って。山越えとは言え誰かに遭わないとは限りませんし」
「それはそうかもしれんが...」

何故か痛そうな表情を浮かべるドージョーの姿に、コマキはぷっと吹き出した。
「なんて顔してんの、班長?」
コマキはドージョーにからかうような声をかけると、イクからナイフを受け取り器用に残った髪を切っていく。

「ちゃんとした道具があるわけじゃないから適当にしかできないけど、短いのも似合ってるよ」
「ありがとうございます」

イクは短くなった髪の手触りを楽しむように何度か触れてから、切った髪をシャツに包み込んだ。

「...別に、そこまでしなくても良かったんだぞ?」
ドージョーはイクから軽く視線をはずしながら、ぼそりと呟いた。

「えー?駄目ですか」
「いや、そういうわけではなくてだな...」

言い難そうに口ごもるドージョーの姿に、コマキが耐え切れないとばかりに腹を抱えて笑い出した。

「あの?」
突然のコマキの爆笑にイクは困ったように堂上に目を向ける。
ドージョーは大きく息を吐くとイクの傍に歩み寄り、短くなった髪をそっと摘んだ。

「あいつの笑い上戸は一種の病気みたいなもんだ。暫くすれば勝手に落ち着くから放っておけ」
「...はあ」
「わざわざ切らんでも髪を隠す方法はいくらでもあっただろうが。勿体無い」
どうやらそれが言いたかったらしい。
その言葉がなんとなくくすぐったくてイクは首をすくめた。

「正直言うと前から短い髪にしてみたかったんです。長いと手入れが面倒だし、動き回るのに邪魔だし。母が猛反対するので今まで切れなかったんですけど」
少しうつむきながら微笑むイクの頭でドージョーの手がポンポンと跳ねた。

その時、森の中からポキっと枝を踏むような音が聞こえた。

ドージョーの背に緊張が走り剣に手をかける。
コマキもいつの間にか笑い止み、低い姿勢のまま剣に手をかけていた。

しばらくして、馬を連れた長身の若者が姿を現した。

「なんだ、テヅカか。驚かさないでよ」
「すみません。今戻りました」

テヅカと呼ばれた青年は辺りを見回し、髪を短くしたイクの姿に一瞬驚いたように目を瞠ったが、その視線は直ぐに冷たいものへと変わった。

「印象を変えたほうが見つかりにくいって、彼女が自分で切ったんだ。なかなか思い切りのいい子だよ」
コマキの説明に、テヅカは呆れたような顔でイクを見下ろした。

「無駄な真似を」
「ちょっ!テヅカ」

テヅカは真っ直ぐにドージョーの方へ向き直った。

「この女を王都まで連れて行ったとして、とても騎士団でやっていけるとは思えません。ここはやはり手近な尼僧院にでも送り届けるべきでは?」
「それは貴様の決めることではない。これは団長の方針だ。やっていけるかどうかについても、王都までの道程で俺とコマキで適正を判断し最終的に団長が結論を出すことになっている」
ドージョーが厳しい声で告げると、テヅカは一瞬顔を歪ませながらも了解を示した。

「まあ、適正についてはこれからの判断だけど、彼女を今どこかに預けるのは危険かな?リョーカの息のかかった者がどこに潜んでいるかわからないし。預けた後暫くは極秘裏に警備もつけないといけないしね。ならば俺たちと一緒に行動した方がより安全で楽だよ」

コマキの言葉に無言で頷くと、テヅカは馬を繋ぎに向かった。

イクの傍を通り過ぎる際、テヅカはイクに鋭い目をむけ一言言い放った。

「いい気になるなよ?」

その言葉にイクは反論するよりも、呆気にとられたようにつぶやいた。
「なんなんですか。あれ?」
「いやー、面白いね」

コマキの口調は明らかに面白がるものだ。

「ま、悪い奴じゃないから」

そういって、ポンポンと背中を叩いていくが、今の敵対心むき出しの態度でそうは判断しにくい。

困惑するイクの頭にバサっと毛布がかぶせられた。

「な!?」
「朝になったら出発する。王都までビシビシ鍛えてやるからさっさと休め!」

振り向けばドージョーが眉間に皺を寄せて洞窟のほうを指差していた。

有無を言わさないようなドージョーの態度に、イクは頭を下げるといわれたまま洞窟に入り、壁に背を預けるようにして座り体に毛布を巻きつけた。

色々考えることはあったはずだが、体は思ったよりも疲れていたようだ。
目を閉じたイクはそのまますーっと眠りへと落ちていった。

to be continued

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と、いうわけで頑ななテヅカくんですw

ついでに髪切るイベント入れました。
貴族のお嬢様が最初からショートなわけないよなーってことで。

イクならどっちも似合いそうなんですよねー。
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黒猫又かつえ

Author:黒猫又かつえ
『図書館戦争』シリーズへの萌えと妄想が暴走した挙句、二次創作に手を出し、とうとうブログまで開設
家族にはナイショの隠れオタク主婦

サイト名はスペイン語で「カミツレ」のこと

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リンクフリーです。貼るも剥がすもあなた次第ですが、連絡いただけると小躍りしますw

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