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Manzanilla

図書館戦争への愛と妄想が暴走した二次創作ブログ ネタバレ有りにつき要注意!

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【騎士道で行こう!】8 ~図書戦パラレル~

久しぶりのSS更新です。
長いことあけてしまってすみません。

ようやくドージョー以外の騎士団員登場です。

それでは追記からどうぞ!

※このSSは異世界パラレルです。
 原作と違うのは許せない!という方は回れ右でオネガイします。



ロープの端は二人から離れた場所にある木にしっかりと結び付けられていた。
そのため崖から飛び出した二人の体は振り子のように振れる。
そのままだと壁に激突しかねないが、その前にロープの方がブチっと切れた
え?とイクが思う間もなく、二人の体はそのまま月明かりの中湖面へと吸い込まれていった。

目の前を泡がふさぎ、突然のことに開いた口や鼻に容赦なく水が押し寄せる。
いくらか水を飲みながらも、何とか水面を目指そうと必死に手と足を掻くがスカートが足にまとわり付いてうまくいかない。

こんなことなら最初からズボンにすればよかった。
「お嬢様の駆け落ちに見えるように見た目も大事」などと兄達の言う事を信じた自分が恨めしい。

それでも何とか水を掻き続けようやく水面に顔を出したイクは、近づいてきた小船にぐいっと引き上げられた。

ゴホゴホと咳き込むイクの頭から毛布がかぶせられる。

「大丈夫か?」

先ほどから何度も聞いた声に顔をあげれば、ドージョーが同じように肩から毛布をかけてこちらを見ていた。

「何とか。スカートじゃなきゃ上手く泳げたんですけど」
「溺れなかっただけでもたいしたもんだ」
イクの頭にポンポンと手が乗った。

「飛び降りる前に強度確認じゃなかったんですか?」
手の下からイクは恨みがましくドージョーを睨んだ。

途端に頭の上の手が拳骨へと変わる。

「痛っ!」
「お前の迂闊と一緒にするな、阿呆!あれも作戦のうちだ。のんびりロープを伝い降りていたら上の連中にバレるだろうが!」

「あんまり大声出すと見つかるよ、ドージョー。そろそろこっち手伝ってくれない?捜索隊が来る前に岸にあがりたいんだけど」

後方からかけられた声に振り向けば、ドージョーと同年代だろうか?
温和な感じのする男性がオールを漕いでいた。

「今行く」

ドージョーはゆっくりと立ち上がると隣に座り、オールを一本受け取った。

「あの!あたしも漕ぐの得意です!」
「いいから座ってて。色々無茶やった後だから少し休んでいた方がいいよ」

ドージョーにも頷かれ、イクは大人しく腰を下ろした。

二人はボートは木陰に隠れた小さな岸へと接岸させた。

三人が降り立つとドージョーはボートへと戻り船底に剣を何度か突き立て穴を開け、更に岸辺にあった大きな石をいくつか載せると水辺へと押し出した。
ボートは岸から離れるにつれ、どんどんと沈んでいく。

「君が逃げたっていう証拠は残してはおけないからね」
その言葉にイクはコクンと頷いた。


イク達は岸辺を離れ森の中を進んでいった。
先頭はボートを漕いでいた男性、そしてイクの後ろにドージョーがついた。

男性は迷うことなく森の中を進んで行く。
しばらくして岩壁にぶちあたると、彼は近くの潅木の茂みへと入っていった。
イクも服を枝に引っ掛けながらも必死に後を追うと、目の前に洞穴が現れた。

「あたし。この山は昔遊んだ庭みたいなもので詳しいつもりだったんですけど。ここは知りませんでした」
「入り口がわかりにくいもんね。真ん中のお兄さんの絶好の隠れ場所だったらしいよ」

そういえば中兄は時々ふらっと姿を消すことがあったっけ。
イクは得意気な兄の姿を思い浮かべ苦笑を浮かべた。

ドージョーは洞穴へと入ると中から荷物を二つ取り、一つをイクに手渡した。
「着替えが入っている。俺たちは外に出ているから中で着替えろ」

そう言うと返事も聞かずにすたすたと外に出て行く。

「じゃ、終わったら声かけてね」
二人の姿が見えなくなったところでイクは包みを開いた。

中には上衣とズボン、それに軽鎧と剣帯が見えた。

イクは外をチラリと伺ってから濡れた服を脱ぎ、手早く服を身に着けた。
上衣はややぶかぶかで、ズボンもウェストが余るが丈は丁度いい。

最後に軽鎧と剣帯をつけると、終わりましたと外に向かって声をかけた。

「サイズは大丈夫?」

先に入ってきたのはボートの男性だ。

「あ、ハイ。ちょっと大きいですけど丈はぴったりです」

イクの言葉に一瞬目を見開くと、男性は肩をすくめながら後ろに声をかけた。

「ドージョー。俺ショックで寝込んでいい?」
「勝手にしろ」

そのやり取りにイクは怪訝そうに首をかしげた。
何か余計なことでも言っただろうか?

その様子に男性は苦笑を浮かべながら説明した。
「新しい服を用意する時間がなくてね。その服、俺のお古なんだ。ちゃんと洗濯はしてあるから安心して」
「そうなんですか?何かすみません」
「カツヒロ殿から大体の体格を聞いていたから、少し大きいけど俺のでいけるかなーと思ったんだけど。丈ぴったりか...」

男性の身長はイクより少し高い。それはつまり...

「あ、あの!」
「ああ、勝手に落ち込んでるだけだから気にしないで」
「でも」
「こういう時に下手に謝られると余計に落ち込むかな?」

そう言われては返す言葉もない。イクは困ったような表情をドージョーに向けた。

「コマキ。その辺にしておけ」
呆れたように言うドージョーに、コマキと呼ばれた男は悪戯っぽく笑い返すと、改めてイクのほうを向いた。

「改めまして、俺は第九騎士団のコマキ。俺とドージョーは同期でね、今はあいつが班長で俺が副班長。あと一人君と同い年の新人がうちの班のメンバーね」

イクは慌てて二人に腰を折って礼をした。

「こちらこそ、ご迷惑をかけてすみません。私はイ」
「ちょっと待って」

コマキは名乗ろうとしたイクを遮るように目の前に手をかざした。

「ドージョー。彼女の名前どうするの?まさか本名名乗るわけにはいかないでしょ? 隊長から何か指示は?」

イクはその言葉にハッと顔をこわばらせた。
そうか。家を出るという事は名を捨てるということでもあるのか。
そういった事実が突き刺さる。

「名前は女の名前としては有り触れたものだからそのままにして、姓はカツヒロ殿の遠縁にあたる『カサハラ』を名乗れ。とのことだ」

『カサハラ』という姓にイクは目を見開いた。
その家には一度だけ、父に連れられていったことがある。
遠縁の老夫婦で二人だけで静かな暮らしがしたいと、邸を親戚に譲り山間の小さな村で隠居生活を送っていた。
そこでイクは夫婦から山の植物や生物についてなど、様々なことを教わった。

帰るときに、「ここのうちの子になる!!」って愚図って両親を困らせたんだっけ。
まさか、その姓を自分が名乗ることになるとは思いもよらなかったが。

「わかりました。では、改めてよろしくお願いします」
イクはそう言って一気に頭を下げた。

to be continued

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いやー、これ書いていて途中で気付いた。
夜だよ!夜!!

まあ、月明かりでなんとか...とか夜目が利くとかなんとか(言い訳100%)

服、コマッキーのお下がりです(笑)
ドジョの服は...明らかにズボン丈が足らないだろうということで却下(爆)
手塚だと身長違いすぎるしね。
兄たちの...というのも考えましたが、郁兄たちは確かこぞって高身長だったはずなのでこれも却下。

さて、あと何話なのか私にも見えません(コラ!)

がんばれ自分(ヲイ)
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黒猫又かつえ

Author:黒猫又かつえ
『図書館戦争』シリーズへの萌えと妄想が暴走した挙句、二次創作に手を出し、とうとうブログまで開設
家族にはナイショの隠れオタク主婦

サイト名はスペイン語で「カミツレ」のこと

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リンクフリーです。貼るも剥がすもあなた次第ですが、連絡いただけると小躍りしますw

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